こんにちは!小林史門です。
実は私は罠猟師(見習い)でもあります。
昨年に罠猟デビューをしましたが、通常の猟期の間はテンを箱罠で2頭捕まえただけでシカやイノシシは捕まえることができませんでした。
(上写真:捕獲したテン)
しかし、この前5月に有害捕獲で初めて鹿を捕獲することができましたので、そちらを記事にさせていただきました。
有害捕獲とは?
有害捕獲の目的としてはシカ、イノシシ、サルといった近年増加している動物の個体数の調整が大きな目的となります。
動物が増えすぎてしまうと、山にあるエサが少なくなり里に下りてきて畑を荒らすことが多くなってしまいます。また、エサが少なくなると一時的に増えすぎていたものが食べ物が無くなるため急激に数が減るといったことが起こり、動物たちにとっても深刻な問題となってしまいます。
そういったことが起こらないためにも多すぎず少なすぎずといった、その動物にとって適正な個体数というのを維持させるために猟期以外にも捕獲を行っております。
罠の設置
シカやイノシシを捕獲するためには「くくり罠」と言われる板を踏むとばねが作動して足をワイヤーで締め付ける仕組みのものを使います。
(詳しくはお調べください<(_ _)>)
罠を掛ける場所としては動物がよく使う獣道です。足跡やフンなどを目安に一番掛かりそうな場所を探します。(この作業がワクワクして楽しい!)
そして、穴を掘って罠を埋め込んで動物にばれないように丁寧に土をかぶせて設置します。
(上写真の場所は初捕獲の場所)
動物がピンポイントで罠の上を踏むように周りに石や木を置いて誘導します。
周りの土の表面と設置場所の土の表面を完全に同化させるのもポイントです。
初捕獲!
そして待ちに待った初捕獲です!
左足が罠にくくられていました。
罠を仕掛けてから約1カ月後に掛かりました。
捕獲したら役場に持って行って写真の撮影と尻尾の採取をします。
そして1頭捕獲ごとに1万2000円の報酬がもらえます。(各地域で金額は異なります。)
役場に持って行った後は、食べるも土に埋めるも自由です。
今回はもちろん解体して食べます!
内臓を取って皮をはいでいきます。内臓を傷つけないように出すのが難しいです。
少し胃に傷をつけてしまいました・・・。
部位ごとに肉を取っていきます。
この日は少し暑かったので取った肉は水を張って冷やしました。
肉が取れたらあとは調理して食べるだけです!
鹿タンと鹿ハツ、背ロースの焼肉と鹿のレバニラ炒めを作りました。臭みがほとんど無くとても美味しく頂けました。
鹿カレーも作りました。これもまた旨い!
シカさん命をありがとう!
おまけ
ブログ投稿日の前日もシカの捕獲がありました。
4つの獣道が1つに合流している場所にくくり罠の設置をしました。
そしたら設置した2日後にシカが掛かってました
前回捕ったシカよりもデカい角が生えかけのオスのシカでした。
今の時期シカが山から下りてきているらしいので、これからにも期待ですね!
10頭捕って一人前になれるそうです。がんばります!